自然気胸入院、手術体験記2
昨日無事退院することが出来ました。 結局手術をしました。
先週の金曜日まで気胸によるエアリーク(肺の空気漏れ)もなく順調に見えたのですが、先週の土曜日にまたブラ(嚢胞)が破れたらしく、エアリークが出始めました、結局エアリークは収まらずに、1週間たってしまったので内科治療(胸腔ドレナージ)をやめて外科の治療(手術)を受けることを告げられました。
今までは呼吸器科の入院病棟は埋まっていたので小児病棟にいたのですが、手術が決まったので、外科病棟に移りました。 外科病棟のほうが綺麗でよかったです。 それから、手術の説明を受けて、全身麻酔の説明を受けました。 この説明を聞いている間生きている心地がしませんでした。
そして手術当日10月16日木曜日、全身麻酔をするので前日の夜から何も飲まず食わずだったので、お腹が空いていましたが、手術は3例目で午後だったので、寝たり、音楽を聞いたりして気を紛らわして待ちました。 そして、15時30分ごろついに看護師が病室にきて手術着に着替えさせられ手術室に連れて行かれました。 手術室がある手術センターはとても騒がしく、でかい機械が無数にあり、なにか工場のようなところだと感じました。
そして、硬膜外麻酔という24時間麻酔を注入して手術後の痛みを緩和するために背中にさす麻酔をしました。 これがとても痛く3度ほど局所麻酔をしたのを覚えています。 それが終わると点滴とマスクによる全身麻酔が行われ即座に深い眠りに落とされました。
目が覚めると、担架に寝かされていました。 手術中は人工呼吸器が喉に挿管されるので苦しいかと思いきや、目が覚めた時にはもう取れていて苦しくはありませんでした。 でもとにかく強烈に体が痙攣していて電気毛布をかけられていたのを覚えています。
それからもとの病室に戻って寝かされました。 本当の地獄はこれからでした。
1番いやっだたのが、手術中の姿勢のせいで左腕が極度の筋肉痛になっていて全く動かせないどころか動かさなくても痛かったことです。 胸の痛みよりもこれが辛かったです。 あと、体中に取り付けられた管やらマスクやらが鬱陶しく、とても眠るどころの話ではありませんでした。 この時体には、胸の排液を取り出すための胸腔ドレーン、尿管、点滴、血圧計、酸素飽和度を測る線、酸素マスク、心電図を測る線、背中の硬膜外麻酔の管が取り付けられていました。 おまけに、寝返りを打てないので、途中から腰痛も加わりました。 この状態で誰が眠れるのかと。。。
大変申し訳なかったのですが、5回以上はナースコールをおしてしまいました。 看護師さんに「今何時ですか?」と聞いて「10時。」と言われた時は今までで1番の絶望を味わいました。 なぜなら、自分は3時くらいだと思っていたからです。 これほど朝になって欲しいと切望したことはありませんでした。 あと夜中に熱が高かったので、2本血液を取られましたが、左腕がきになって全然いたくありませんでした。
朝になってベッドを起こしてもいいと言われてやっと落ち着きを取り戻せました。 それから、尿管と胸腔ドレーンを抜管し、次の日に硬膜外を抜いて退院出来ました。 こんなに早くていいのかと驚きましたが、ほとんどの人が入院後2、3日で退院できるそうです。
- まとめ
この自然気胸という病気は、肺にブラという嚢胞ができて、それに穴が空いてそこから、空気が漏れるという病気なのですが、大変再発率が高くたちの悪い病気です。 さらに、原因不明で、若いヤセ型の男性に多く見られる病気です。 例えばこの方
のように10回以上再発することもあるようです。
再発率は自然に穴がふさがった場合、30~50%、胸腔鏡手術をしてブラを切除した場合5~10%、開胸手術をしてブラを取った場合1%くらいといった感じです。 なので、自然に治って(内科的治療で)も、多くの人が再発するらしいです。 よって、早めに手術してしまったほうがいいのではとも思います。 でももう手術はうんざりです。
以上が僕の気胸体験でした。 ではまた。